愛猫は、いつでも心を癒してくれる可愛くて大切な存在ですが、時々心配になるほど大きな声で鳴くことはありませんか?
猫は色々な感情を鳴き声で表現します。
猫の種類や大きさなどで、異なる部分もありますが、あまりにも大きな鳴き声を上げる時は何か異常をアピールしているのかもしれません。
そこで今回の記事では、猫が大きな鳴き声を上げる理由を3つ解説します。
この記事をもとに行動などを観察し、愛猫が伝えようとしていることを少しでも早く察知してあげてくださいね。
猫の鳴き声が大きい理由三つ
猫の鳴き声が大きいと感じる時に考えられる理由としては以下の三つがあります。
- 心理的な理由
- 発情期
- 病的な理由
順にみていきます。
心理的な理由
猫の鳴き声が大きいと感じる時に考えられる理由一つ目は、心理的な理由からです。
猫は、さまざまな環境の変化でストレスを感じ、大きな声で鳴き続けることがあります。
家庭内の家族構成の変化や、新しく猫が増えた時、引越しをして今まで馴染んでいた部屋が変わってしまったりするとストレスを感じたりします。
この場合は、室内の環境を少しずつ変えるように工夫しましょう。
身を隠せるような場所を作ってあげるのも効果的です。
大きな声で鳴き続けているのに、放ったままにしておくと、ウロウロする、凶暴になる、頻繫に毛づくろいをする、など通常取らない行動をとったりします。
そのほか、普段の生活の中で飼い主とあまりコミュニケーションが取れなかったりすると、ストレスから大きな声で鳴く猫も多いので、注意が必要です。
発情期
猫の鳴き声が大きいと感じる時に考えられる理由二つ目は、発情期です。
猫は、春先の温かい時期に入ると発情期を迎えます。
オスとメスは、お互いに自分の存在を周りにアピールするために、大きな鳴き声を上げるようになります。
メスは、いつもの鳴き声よりも低めの声で、人間の赤ちゃんの泣き声のような声です。
それに反応してオスは、大きな声で鳴きます。
普段より濃いマーキングをいつもより高い位置にまき散らす「スプレー行動」と呼ばれる行為を行ったり、攻撃的になりケンカをしたりするようになります。
このように繁殖の時期に大きな声で鳴くことは、この時期が過ぎると収まるので特に心配はいりません。
どうしても抵抗のある方は、去勢などの処置を検討してみても良いかと思います。
病的な理由
猫の鳴き声が大きいと感じる時に考えられる理由最後は、病的な理由からです。
認知症・尿管結石・その他外傷などの原因が挙げられます。
認知症
人間と同じように、猫も平均寿命が延びてきて認知症の症状が出る猫が増えています。
その症状は、夜中に大きな声で鳴くようになったり、徘徊したり昼間に寝ていることが増えたりします。
最悪の場合、交通事故に遭う恐れがありますので注意深く見守ってあげましょう。
尿管結石
猫は尿管に結石が出来ると、排尿時に激しい痛みを伴うため大きな声で鳴くことがあります。
尿管結石を疑う症状として、あまり尿をしなくなる頻尿の症状や、血尿が出たりします。
猫の尿管結石は、とても深刻で場合によっては数日で死に至ることがありますので、すぐに獣医の診察を受けましょう。
その他の外傷
猫は、知らず知らずのうちに怪我をしていることがあります。
痛めている部位に負荷がかかると大きな声で鳴くことがあるので、変な鳴き方をしたら、抱きかかえて外傷がないかチェックしてみてください。
好奇心旺盛な猫は、目を離している間に怪我をしているかもしれません。
まとめ
猫の鳴き声が大きくなる理由を3つあげました。
猫が普段より大きな声で鳴く場合は、今回挙げたような原因が考えられる事が多いので、飼い主は、隈なく愛猫を観察しましょう。
異変を感じたら、早めに動物病院で診察を受けることをおすすめします。